枕草子156段 えせものの所得る折

むつかしげ 枕草子
中巻中
156段
えせもの
苦しげ

(旧)大系:156段
新大系:149段、新編全集:150段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず混乱を招くので、以後、三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:160段
 


 
 えせものの所得る折 正月のおほね。行幸の折のひめまうち君。御即位の御門つかさ。六月、十二月のつごもりの節折の蔵人。季の御読経の威儀師。赤袈裟着て僧の名どもよみあげたる、いときらきらし。
 

 季の御読経。御仏名などの御装束の所の衆。春日祭の近衛の舎人ども。元三の薬子。卯杖の法師。御前の試みの夜の御髪上げ。節会の御まかなひの采女。
 
 

むつかしげ 枕草子
中巻中
156段
えせもの
苦しげ