古事記 安閑天皇~原文対訳

3 継体天皇 古事記
下巻⑧~推古
(系譜のみ十帝)
4 安閑天皇
(あんかん)
5 宣化天皇
目次
(勾之金箸宮)
后妃・皇子女
(河内之古市高屋村)

 

安閑天皇

原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)

宮(勾之金箸宮)

     
廣國
押建金日命。
 御子
廣國押建金日
ひろくに
おしたけかなひの王、
 御子の
ヒロクニ
オシタケカナヒの王
(安閑天皇)、

勾之
金箸宮。
勾まがりの
金箸かなはしの宮に
ましまして、
大和の勾まがりの
金箸かなはしの宮に
おいでになつて、
治天下也。 天の下治らしめしき。 天下をお治めなさいました。
     

后妃・皇子女

     
此天皇
無御子也。
この天皇、
御子ましまさざりき。
この天皇は
御子がございませんでした。
     

陵(河内之古市高屋村)

     
  (乙卯の年
三月十三日崩りたまひき)
乙卯きのとうの年の
三月十三日にお隱れになりました。
御陵在
河内之
古市高屋村也。
御陵は
河内の古市ふるちの
高屋の村にあり。
御陵は
河内の古市の
高屋の村にあります。

 

3 継体天皇 古事記
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(系譜のみ十帝)
4 安閑天皇
(あんかん)
5 宣化天皇