紫式部集69 一人居て:原文対訳・逐語分析

68影見ても 紫式部集
第七部
栄花と追憶

69一人居て
異本ナシ
70なべて世の
原文
(実践女子大本)
現代語訳
(渋谷栄一)
注釈
【渋谷栄一】
返し、  返歌、  
     
一人居て 一人で 【一人居て】-小少将の返歌。この歌、古本系陽明文庫本にはナシ。
涙ぐみける 涙ぐんでいらっしゃった  
水の面に 遣水の面に  
浮き添はるらむ 映り加わっている  
影やいづれぞ 姿はあなたとわたしのどちらでしょうか