枕草子72段 夜烏どものゐて

たとしへなき 枕草子
上巻中
72段
夜烏
しのびたる所

(旧)大系:72段
新大系:69段、新編全集:69段後段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成の2/3が一致せずに混乱を招くので、以後、三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:73段
 


 
 夜烏どものゐて、夜中ばかりにいねさわぐ。落ちまどひ、木づたひて、寝起きたる声に鳴きたるこそ、昼の目にたがひてをかしけれ。