古事記 東方十二道~原文対訳

三輪山の由来 古事記
中巻③
10代 崇神天皇
東方十二道
越の国の
腰裳少女の歌
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)
又此之御世。  またこの御世に、  またこの御世に
大毘古命者。
遣高志道。
大毘古おほびこの命を
高志こしの道みちに遣し、
大彦の命をば
越こしの道に遣し、
     
其子
建沼河別命者。
その子
建沼河別
たけぬなかはわけの命を
その子の
タケヌナカハワケの命を
東方
十二道
而。
東ひむがしの方
十二とをまりふた道に遣して、
東方の
諸國に遣して
令和平
其麻都漏波奴
〈自麻下五字以音〉
人等。
その服まつろはぬ
人どもを
言向け和やはさしめ、
從わない人々を
平定せしめ、
     
又日子坐王者。 また日子坐
ひこいますの王みこをば、
またヒコイマスの王を
遣旦波國。 旦波たにはの國に遣して、 丹波の國に遣して
令殺
玖賀耳之御笠。
〈此人名者也。
玖賀二字以音〉
玖賀耳くがみみの
御笠みかさ
(こは人の名なり)
を殺とらしめたまひき。
クガミミの
ミカサ
という人を
討たしめました。
     

 

三輪山の由来 古事記
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東方十二道
越の国の
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