古事記 初國之御眞木天皇~原文対訳

会津で会えず 古事記
中巻③
10代 崇神天皇
初國之御眞木天皇
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)
是以
各和平所
遣之國政
而覆奏。
ここを以ちて
おのもおのも遣さえし國の
政を和やはし言向けて、
覆かへりごと奏まをしき。
ここにおいて、
それぞれに遣わされた國の
政を終えて
御返事申し上げました。
     
爾天下太平。  ここに天の下平ぎ、 かくして天下が平かになり、
人民富榮。 人民おほみたから富み榮えき。 人民は富み榮えました。
     
於是初
令貢
男弓端之調。
女手末之調。
ここに初めて
男をとこの弓端ゆはずの調みつき、
女をみなの手末たなすゑの調を
貢たてまつらしめたまひき。
ここにはじめて
男の弓矢で得た獲物や
女の手藝の品々を
貢たてまつらしめました。
     
故稱其御世。 かれその御世を稱たたへて、 そこでその御世を讚たたえて
謂所知
初國之
御眞木天皇也。
初はつ國知らしし、
御眞木みまきの天皇とまをす。
初めての國をお治めになつた
ミマキの天皇と申し上げます。
     
又是之御世。
作依網池。
またこの御世に、
依網よさみの池を作り、
またこの御世に
依網よさみの池を作り、
亦作輕之
酒折池也。
また輕かるの
酒折さかをりの池を作りき。
また輕かるの
酒折さかおりの池を作りました。
会津で会えず 古事記
中巻③
10代 崇神天皇
初國之御眞木天皇