徒然草62段 延政門院いときなくおはしませる時:原文

御産のとき 徒然草
第二部
62段
延政門院
後七日

 
 延政門院いときなくおはしませる時、院へ参る人に御言づてとて申させ給ひける御歌、
 

♪3 ふたつもじ 牛の角もじ すぐなもじ
  ゆがみもじとぞ 君はおぼゆる

 
 こひしく思ひ参らせ給ふとなり。