枕草子123段 暑げなるもの

わびしげ 枕草子
上巻下
123段
暑げなる
はづかしき

(旧)大系:123段
新大系:118段、新編全集:119段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず、混乱を招くので、三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:127段
 


 
 暑げなるもの 随身の長の狩衣。衲の袈裟。出居の少将。色くろき人の、いたく肥えて髪おほかる。琴の袋。七月の修法の阿闍梨。日中の時などおこなふ、いかに暑からむと思ひやる。また、おなじ頃のあかがねの鍛冶。