紫式部集10 もみぢ葉を:原文対訳・逐語分析

9嵐吹く 紫式部集
第一部
若かりし頃

10もみぢ葉を
11霜氷り
原文
(実践女子大本)
現代語訳
(渋谷栄一)
注釈
【渋谷栄一】
又、その人の、  再び、その人が、 【又、その人】-第八段に「「遥かなる所に、行きやせむ、行かずや」と、思ひわづらふ人」とあった人。
     
もみぢ葉を もみぢ葉を  
誘ふ嵐は 誘う嵐は  
早けれど 疾いけれど  
木の下ならで 木の下でなくては 【木の下】-親のもとをさす。
行く心かは 散り行く気持ちにもなれません 【かは】-係助詞「かは」反語表現。行く気持ちになれましょうか、なれません。