枕草子17段 淵は

原は 枕草子
上巻上
17段
淵は
海は

(旧)大系:17段
新大系:14段、新編全集:15段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず、混乱を招くので、三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:15段
 


 
 淵は かしこ淵は、いかなる底の心を見て、さる名を付けけむとをかし。

 ないりその淵は、たれにいかなる人のをしへけむ。青色の淵こそをかしけれ。蔵人などの具にしつべくて。

 かくれの淵。いな淵。