論語 2-10 子曰視其所以:原文対訳と解説

終日不違 論語
為政第二
10
視其所以
温故知新
原文 書き下し 現代語訳
(下村湖人)
子曰 子曰く、  先師がいわれた。
    「人間のねうちというものは、
視其所以 其その以なす所ところを視み、 その人が何をするのか、
觀其所由 其その由よる所ところを観み、 何のためにそれをするのか、
察其所安 其その安やすんずる所ところを察みれば、 そしてどの辺にその人の気持の落ちつきどころがあるのか、そういうことを観察して見ると、
よくわかるものだ。
人焉廋哉 人ひと焉いづくんぞ廋かくさんや、 人間は自分をごまかそうとしてもごまかせるものではない。
人焉廋哉 人焉んぞ廋さんや。 決してごまかせるものではない。」