徒然草126段 ばくちの負け:原文

人に後れて 徒然草
第四部
126段
ばくちの負け
改めて益なき

 
 「ばくちの、負け極まりて、残りなく打ち入れんとせんにあひては、打つべからず。立ち返り、続けて勝つべき時の至れると知るべし。その時を知るを、よきばくちといふなり」と、ある人申しき。