紫式部集37 桃といふ:原文対訳・逐語分析

36折りて見ば 紫式部集
第四部
夫の死

37桃といふ
38花といはば
原文
(実践女子大本)
現代語訳
(渋谷栄一)
注釈
【渋谷栄一】
返し、  返歌、  
人、 ある人が、  
     
桃といふ 桃という 【桃】-「桃」に「百」を響かす。数が多く縁起がよい。
名もあるものを 名があるのですもの、 【あるものを】-接続助詞「を」順接。また間投助詞、詠嘆の意。
時の間に わずかの間に  
散る桜にも 散ってしまう桜より  
思ひ落とさじ 思ひ落とすまい