奥の細道 酒田:原文対照



『おくのほそ道』
素龍清書原本 校訂
『新釈奥の細道』
   羽黒を立ちて、鶴が岡の城下、 羽黑を立て鶴か岡の城下
  永山氏重行といふ節の家に迎へられて、 長山氏重行といふものゝ家にむかへられて
  俳諧一巻あり。 俳諧一卷あり
  左吉もともに送りぬ。 佐吉もともに送りぬ
  川舟に乗つて酒田の港に下る。 川舟にのりて酒田のみなとに下る
  淵庵不玉といふ 淵庵不玉といふ
  医師の許を宿とす。 くすしのもとをやどとす一本許に宿すトアリ
     

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 あつみ山や 吹浦かけて 夕涼み  あづみ山吹浦かけてゆふすゞみ
     

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 暑き日を 海に入れたり 最上川  暑日一本き字アリを海に入たりもがみ川