枕草子42段 あてなるもの

鳥は 枕草子
上巻中
42段
あてなる
虫は

(旧)大系:42段
新大系:39段、新編全集:40段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず、混乱を招くので、三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:49段
 


 
 あてなるもの

 薄色に白襲の汗衫。かりのこ。

 削り氷にあまづら入れて、新しき金鋺に入れたる。

 水晶の数珠。藤の花。梅の花に雪の降りかかりたる。

 いみじううつくしきちごの、いちごなど食ひたる。