| 目次 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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552 小町 |
553 小町 |
554 小町 |
555 素性 |
556 清行 |
557 小町 |
558 敏行 |
559 敏行 |
560 美材 |
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561 友則 |
562 友則 |
563 友則 |
564 友則 |
565 友則 |
566 忠岑 |
567 興風 |
568 興風 |
569 興風 |
570 不知 |
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571 不知 |
572 貫之 |
573 貫之 |
574 貫之 |
575 素性 |
576 忠房 |
577 千里 |
578 敏行 |
579 貫之 |
580 躬恒 |
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581 深養 |
582 不知 |
583 貫之 |
584 躬恒 |
585 深養 |
586 忠岑 |
587 貫之 |
588 貫之 |
589 貫之 |
590 是則 |
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591 大頼 |
592 忠岑 |
593 友則 |
594 友則 |
595 友則 |
596 友則 |
597 貫之 |
598 貫之 |
599 貫之 |
600 躬恒 |
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601 忠岑 |
602 忠岑 |
603 深養 |
604 貫之 |
605 貫之 |
606 貫之 |
607 友則 |
608 躬恒 |
609 忠岑 |
610 列樹 |
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611 躬恒 |
612 躬恒 |
613 深養 |
614 躬恒 |
615 友則 |
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※先頭三連続はこの小町のみ。仮名序とも合わせ、とりわけ重視している。 数は関係ない。レベルが違う。そういう配置。 この時代の女性で一人だけ、役職と無関係に姓名で呼ばれる。女性を象徴する女性。 他に先頭連続は、秋下の文屋、物名の敏行のみ。 古今で最も厚い秋と恋とで対をなしている配置。つまり二人は一緒の存在。縫殿で。 つまり小町針という男達を徹底拒絶するエピソード。それが竹取の素材。だから帝の女事情などを女側の目線で描いている。縫殿が後宮の女所だから。つまり文屋の作。 加えて、業平は続く恋三で敏行により連続が崩される(業平・敏行・業平)。つまり貫之は業平を認めていない。つまり伊勢は文屋の作。それが貫之が配置で示した意志(古今4・8・9の配置。二条の后・文屋・貫之)。それが文屋に唯一完全オリジナルの二条の后の詞書を二つも与えている意味。二条の后は歌で有名なのではない。伊勢で有名なのである。でなければ一首のみの彼女が先頭行に配置されない。したがって伊勢は文屋の完全オリジナル。業平の歌の引用ではない。それが貫之による配置の意志。 伊勢竹取の大元、だから仮名序でもそれを称え、ここまであからさまな配置を作っている。といっても誰もその意義を見なかった。 配置は視野の広さがないと見れない。表面的理解ではない古の網羅的理解。それが古典本来の理解。通説の与えた答をひたすら覚え続けることは理解ではない。それはただ覚えたというだけ。根本的に自分で考えてはいない。つまり普通。古典の著者は、普通の多数の感性ではない。突出している。流行(多数の説)には流されない、かつ確実な理解がある。それが時を超えて残る理由。 だから古典を残した貫之は撰者でも別格。同列ではない。レベルが違う。そのレベル(古の理解力)は古典の位置づけと影響力そのもの。だから伊勢竹取は別格。その絶対の実力・実績を認められないのはひとえにその人の認識による。 |
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| 0552 | |
|---|---|
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 小野小町 |
| 原文 |
思ひつつ ぬれはや人の 見えつらむ 夢としりせは さめさらましを |
| かな |
おもひつつ ぬれはやひとの みえつらむ ゆめとしりせは さめさらましを |
| 0553 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 小野小町 |
| 原文 |
うたたねに 恋しきひとを 見てしより 夢てふ物は 思みそめてき |
| かな |
うたたねに こひしきひとを みてしより ゆめてふものは たのみそめてき |
| 0554 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 小野小町 |
| 原文 |
いとせめて こひしき時は むは玉の よるの衣を 返してそきる |
| かな |
いとせめて こひしきときは うはたまの よるのころもを かへしてそきる |
| 0555 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 素性法師 |
| 原文 |
秋風の 身にさむけれは つれもなき 人をそたのむ くるる夜ことに |
| かな |
あきかせの みにさむけれは つれもなき ひとをそたのむ くるるよことに |
| 0556 | |
| 詞書 |
しもついつもてらに人のわさしける日、 真せい法しの たうしにていへりける事を歌によみて をののこまちかもとにつかはしける |
| 作者 | あへのきよゆきの朝臣(安倍清行) |
| 原文 |
つつめとも 袖にたまらぬ 白玉は 人を見ぬめの 涙なりけり |
| かな |
つつめとも そてにたまらぬ しらたまは ひとをみぬめの なみたなりけり |
| 0557 | |
| 詞書 | 返し |
| 作者 | こまち(小野小町) |
| 原文 |
おろかなる 涙そそてに 玉はなす 我はせきあへす たきつせなれは |
| かな |
おろかなる なみたそそてに たまはなす われはせきあへす たきつせなれは |
| 0558 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 藤原としゆきの朝臣(藤原敏行) |
| 原文 |
恋ひわひて 打ちぬる中に 行きかよふ 夢のたたちは うつつならなむ |
| かな |
こひわひて うちぬるなかに ゆきかよふ ゆめのたたちは うつつならなむ |
| 0559 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 藤原としゆきの朝臣(藤原敏行) |
| 原文 |
住の江の 岸による浪 よるさへや ゆめのかよひち 人めよくらむ |
| かな |
すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひち ひとめよくらむ |
| コメ |
百人一首18。 すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ /住の江の 岸に寄る浪 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ |
| 0560 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | をののよしき |
| 原文 |
わかこひは み山かくれの 草なれや しけさまされと しる人のなき |
| かな |
わかこひは みやまかくれの くさなれや しけさまされと しるひとのなき |
| 0561 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 紀とものり(紀友則) |
| 原文 |
よひのまも はかなく見ゆる 夏虫に 迷ひまされる こひもするかな |
| かな |
よひのまも はかなくみゆる なつむしに まよひまされる こひもするかな |
| 0562 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 紀とものり(紀友則) |
| 原文 |
ゆふされは 蛍よりけに もゆれとも ひかり見ねはや 人のつれなき |
| かな |
ゆふされは ほたるよりけに もゆれとも ひかりみねはや ひとのつれなき |
| 0563 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 紀とものり(紀友則) |
| 原文 |
ささのはに おく霜よりも ひとりぬる わか衣手そ さえまさりける |
| かな |
ささのはに おくしもよりも ひとりぬる わかころもてそ さえまさりける |
| 0564 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 紀とものり(紀友則) |
| 原文 |
わかやとの 菊のかきねに おくしもの きえかへりてそ こひしかりける |
| かな |
わかやとの きくのかきねに おくしもの きえかへりてそ こひしかりける |
| 0565 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 紀とものり(紀友則) |
| 原文 |
河のせに なひくたまもの みかくれて 人にしられぬ こひもするかな |
| かな |
かはのせに なひくたまもの みかくれて ひとにしられぬ こひもするかな |
| 0566 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | みふのたたみね(壬生忠岑) |
| 原文 |
かきくらし ふる白雪の したきえに きえて物思ふ ころにもあるかな |
| かな |
かきくらし ふるしらゆきの したきえに きえてものおもふ ころにもあるかな |
| 0567 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 藤原おきかせ(藤原興風) |
| 原文 |
君こふる 涙のとこに みちぬれは みをつくしとそ 我はなりぬる |
| かな |
きみこふる なみたのとこに みちぬれは みをつくしとそ われはなりぬる |
| 0568 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 藤原おきかせ(藤原興風) |
| 原文 |
しぬるいのち いきもやすると 心みに 玉のをはかり あはむといはなむ |
| かな |
しぬるいのち いきもやすると こころみに たまのをはかり あはむといはなむ |
| 0569 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 藤原おきかせ(藤原興風) |
| 原文 |
わひぬれは しひてわすれむと 思へとも 夢といふ物そ 人たのめなる |
| かな |
わひぬれは しひてわすれむと おもへとも ゆめといふものそ ひとたのめなる |
| 0570 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | よみ人しらす |
| 原文 |
わりなくも ねてもさめても こひしきか 心をいつち やらはわすれむ |
| かな |
わりなくも ねてもさめても こひしきか こころをいつち やらはわすれむ |
| 0571 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | よみ人しらす |
| 原文 |
恋しきに わひてたましひ 迷ひなはむ なしきからの なにやのこらむ |
| かな |
こひしきに わひてたましひ まよひなは むなしきからの なにやのこらむ |
| 0572 | |
| 詞書 | 寛平御時きさいの宮の歌合のうた |
| 作者 | 紀つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
君こふる 涙しなくは 唐衣 むねのあたりは 色もえなまし |
| かな |
きみこふる なみたしなくは からころも むねのあたりは いろもえなまし |
| 0573 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 紀つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
世とともに 流れてそ行く 涙河 冬もこほらぬ みなわなりけり |
| かな |
よとともに なかれてそゆく なみたかは ふゆもこほらぬ みなわなりけり |
| 0574 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 紀つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
夢ちにも つゆやおくらむ よもすから かよへる袖の ひちてかわかぬ |
| かな |
ゆめちにも つゆやおくらむ よもすから かよへるそての ひちてかわかぬ |
| 0575 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | そせい法し(素性法師) |
| 原文 |
はかなくて 夢にも人を 見つる夜は 朝のとこそ おきうかりける |
| かな |
はかなくて ゆめにもひとを みつるよは あしたのとこそ おきうかりける |
| 0576 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 藤原たたふさ(藤原忠房) |
| 原文 |
いつはりの 涙なりせは 唐衣 しのひに袖は しほらさらまし |
| かな |
いつはりの なみたなりせは からころも しのひにそては しほらさらまし |
| 0577 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 大江千里 |
| 原文 |
ねになきて ひちにしかとも 春さめに ぬれにし袖と とははこたへむ |
| かな |
ねになきて ひちにしかとも はるさめに ぬれにしそてと とははこたへむ |
| 0578 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | としゆきの朝臣(藤原敏行) |
| 原文 |
わかことく 物やかなしき 郭公 時そともなく よたたなくらむ |
| かな |
わかことく ものやかなしき ほとときす ときそともなく よたたなくらむ |
| 0579 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
さ月山 こすゑをたかみ 郭公 なくねそらなる こひもするかな |
| かな |
さつきやま こすゑをたかみ ほとときす なくねそらなる こひもするかな |
| 0580 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 凡河内みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
秋きりの はるる時なき 心には たちゐのそらも おもほえなくに |
| かな |
あききりの はるるときなき こころには たちゐのそらも おもほえなくに |
| 0581 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 清原ふかやふ(清原深養父) |
| 原文 |
虫のこと 声にたてては なかねとも 涙のみこそ したになかるれ |
| かな |
むしのこと こゑにたてては なかねとも なみたのみこそ したになかるれ |
| 0582 | |
| 詞書 | これさたのみこの家の歌合のうた |
| 作者 | よみ人しらす |
| 原文 |
秋なれは 山とよむまて なくしかに 我おとらめや ひとりぬるよは |
| かな |
あきなれは やまとよむまて なくしかに われおとらめや ひとりぬるよは |
| 0583 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
秋ののに みたれてさける 花の色の ちくさに物を 思ふころかな |
| かな |
あきののに みたれてさける はなのいろの ちくさにものを おもふころかな |
| 0584 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
ひとりして 物をおもへは 秋のよの いなはのそよと いふ人のなき |
| かな |
ひとりして ものをおもへは あきのよの いなはのそよと いふひとのなき |
| 0585 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | ふかやふ(清原深養父) |
| 原文 |
人を思ふ 心はかりに あらねとも くもゐにのみも なきわたるかな |
| かな |
ひとをおもふ こころはかりに あらねとも くもゐにのみも なきわたるかな |
| 0586 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | たたみね(壬生忠岑) |
| 原文 |
秋風に かきなすことの こゑにさへ はかなく人の こひしかるらむ |
| かな |
あきかせに かきなすことの こゑにさへ はかなくひとの こひしかるらむ |
| 0587 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
まこもかる よとのさは水 雨ふれは つねよりことに まさるわかこひ |
| かな |
まこもかる よとのさはみつ あめふれは つねよりことに まさるわかこひ |
| 0588 | |
| 詞書 | やまとに侍りける人につかはしける |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
こえぬまは よしのの山の さくら花 人つてにのみ ききわたるかな |
| かな |
こえぬまは よしののやまの さくらはな ひとつてにのみ ききわたるかな |
| 0589 | |
| 詞書 |
やよひはかりに 物のたうひける人のもとに 又人まかりつつせうそこす とききてつかはしける |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
露ならぬ 心を花に おきそめて 風吹くことに 物思ひそつく |
| かな |
つゆならぬ こころをはなに おきそめて かせふくことに ものおもひそつく |
| 0590 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | 坂上これのり(坂上是則) |
| 原文 |
わかこひに くらふの山の さくら花 まなくちるとも かすはまさらし |
| かな |
わかこひに くらふのやまの さくらはな まなくちるとも かすはまさらし |
| 0591 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | むねをかのおほより |
| 原文 |
冬河の うへはこほれる 我なれや したになかれて こひわたるらむ |
| かな |
ふゆかはの うへはこほれる われなれや したになかれて こひわたるらむ |
| 0592 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | たたみね(壬生忠岑) |
| 原文 |
たきつせに ねさしととめぬ うき草の うきたるこひも 我はするかな |
| かな |
たきつせに ねさしととめぬ うきくさの うきたるこひも われはするかな |
| 0593 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | とものり(紀友則) |
| 原文 |
よひよひに ぬきてわかぬる かり衣 かけておもはぬ 時のまもなし |
| かな |
よひよひに ぬきてわかぬる かりころも かけておもはぬ ときのまもなし |
| 0594 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | とものり(紀友則) |
| 原文 |
あつまちの さやの中山 なかなかに なにしか人を 思ひそめけむ |
| かな |
あつまちの さやのなかやま なかなかに なにしかひとを おもひそめけむ |
| 0595 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | とものり(紀友則) |
| 原文 |
しきたへの 枕のしたに 海はあれと 人を見るめは おひすそ有りける |
| かな |
しきたへの まくらのしたに うみはあれと ひとをみるめは おひすそありける |
| 0596 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | とものり(紀友則) |
| 原文 |
年をへて きえぬおもひは 有りなから よるのたもとは 猶こほりけり |
| かな |
としをへて きえぬおもひは ありなから よるのたもとは なほこほりけり |
| 0597 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
わかこひは しらぬ山ちに あらなくに 迷ふ心そ わひしかりける |
| かな |
わかこひは しらぬやまちに あらなくに まよふこころそ わひしかりける |
| 0598 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
紅の ふりいてつつなく 涙には たもとのみこそ 色まさりけれ |
| かな |
くれなゐの ふりいてつつなく なみたには たもとのみこそ いろまさりけれ |
| 0599 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
白玉と 見えし涙も 年ふれは から紅に うつろひにけり |
| かな |
しらたまと みえしなみたも としふれは からくれなゐに うつろひにけり |
| 0600 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
夏虫を なにかいひけむ 心から 我も思ひに もえぬへらなり |
| かな |
なつむしを なにかいひけむ こころから われもおもひに もえぬへらなり |
| 0601 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | たたみね(壬生忠岑) |
| 原文 |
風ふけは 峰にわかるる 白雲の たえてつれなき 君か心か |
| かな |
かせふけは みねにわかるる しらくもの たえてつれなき きみかこころか |
| 0602 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | たたみね(壬生忠岑) |
| 原文 |
月影に わか身を かふる物ならは つれなき人も あはれとや見む |
| かな |
つきかけに わかみをかふる ものならは つれなきひとも あはれとやみむ |
| 0603 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | ふかやふ(清原深養父) |
| 原文 |
こひしなは たか名はたたし 世中の つねなき物と いひはなすとも |
| かな |
こひしなは たかなはたたし よのなかの つねなきものと いひはなすとも |
| 0604 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
つのくにの なにはのあしの めもはるに しけきわかこひ 人しるらめや |
| かな |
つのくにの なにはのあしの めもはるに しけきわかこひ ひとしるらめや |
| 0605 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
手もふれて 月日へにける しらま弓 おきふしよるは いこそねられね |
| かな |
てもふれて つきひへにける しらまゆみ おきふしよるは いこそねられね |
| 0606 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | つらゆき(紀貫之) |
| 原文 |
人しれぬ 思ひのみこそ わひしけれ わか歎をは 我のみそしる |
| かな |
ひとしれぬ おもひのみこそ わひしけれ わかなけきをは われのみそしる |
| 0607 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | とものり(紀友則) |
| 原文 |
事にいてて いはぬはかりそ みなせ河 したにかよひて こひしきものを |
| かな |
ことにいてて いはぬはかりそ みなせかは したにかよひて こひしきものを |
| 0608 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
君をのみ 思ひねにねし 夢なれは わか心から 見つるなりけり |
| かな |
きみをのみ おもひねにねし ゆめなれは わかこころから みつるなりけり |
| 0609 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | たたみね(壬生忠岑) |
| 原文 |
いのちにも まさりてをしく ある物は 見はてぬゆめの さむるなりけり |
| かな |
いのちにも まさりてをしく あるものは みはてぬゆめの さむるなりけり |
| 0610 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | はるみちのつらき(春道列樹) |
| 原文 |
梓弓 ひけは本末 わか方に よるこそまされ こひの心は |
| かな |
あつさゆみ ひけはもとすゑ わかかたに よるこそまされ こひのこころは |
| 0611 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
わかこひは ゆくへもしらす はてもなし 逢ふを限と 思ふはかりそ |
| かな |
わかこひは ゆくへもしらす はてもなし あふをかきりと おもふはかりそ |
| 0612 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
我のみそ かなしかりける ひこほしも あはてすくせる 年しなけれは |
| かな |
われのみそ かなしかりける ひこほしも あはてすくせる とししなけれは |
| 0613 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | ふかやふ(清原深養父) |
| 原文 |
今ははや こひしなましを あひ見むと たのめし夢そ いのちなりける |
| かな |
いまははや こひしなましを あひみむと たのめしことそ いのちなりける |
| 0614 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | みつね(凡河内躬恒) |
| 原文 |
たのめつつ あはて年ふる いつはりに こりぬ心を 人はしらなむ |
| かな |
たのめつつ あはてとしふる いつはりに こりぬこころを ひとはしらなむ |
| 0615 | |
| 詞書 | 題しらす |
| 作者 | とものり(紀友則) |
| 原文 |
いのちやは なにそはつゆの あた物を あふにしかへは をしからなくに |
| かな |
いのちやは なにそはつゆの あたものを あふにしかへは をしからなくに |
