古事記~神武の系譜・137歳 原文対訳

サヤギヌ
=謀殺
古事記
中巻①
神武の系譜
中巻②
八帝の系譜
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)

系譜

     
神八井耳命者。 神八井耳の命は、 カムヤヰミミの命は、
〈意富臣。 意富おほの臣、 意富おおの臣おみ・
小子部連。 小子部ちひさこべの連、 小子部ちいさこべの連・
坂合部連。 坂合部の連、 坂合部の連・
火君。 火の君、 火の君・
大分君。 大分おほきたの君、 大分おおきたの君・
阿蘇君。 阿蘇の君、 阿蘇あその君・
筑紫三家連。 筑紫の三家みやけの連、 筑紫の三家みやけの連・
雀部臣。 雀部さざきべの臣、 雀部さざきべの臣・
雀部造。 雀部の造、 雀部の造みやつこ・
小長谷造。 小長谷をはつせの造、 小長谷おはつせの造・
都祁直。 都祁つげの直、 都祁つげの直あたえ・
伊余國造。 伊余の國の造、 伊余いよの國の造・
科野國造。 科野しなのの國の造、 科野しなのの國の造・
道奧石城國造。 道の奧の石城いはきの國の造、 道の奧の石城いわきの國の造・
常道仲國造。 常道ひたちの仲の國の造、 常道ひたちの仲の國の造・
長狹國造。 長狹の國の造、 長狹ながさの國の造・
伊勢船木直。 伊勢の船木の直、 伊勢の船木ふなきの直・
尾張丹波臣。 尾張の丹波にはの臣、 尾張の丹羽にわの臣・
嶋田臣等之祖也〉 島田の臣等が祖なり。 島田の臣等の祖先です。

神沼河耳命(綏靖天皇)

神沼河耳命者。 神沼河耳の命は カムヌナカハミミの命は、
治天下也。 天の下治しらしめしき。 天下をお治めになりました。

陵(畝火山之北方白檮尾上)

凡此
神倭伊波禮毘古天皇。
 およそこの
神倭伊波禮毘古の天皇、
すべてこの
カムヤマトイハレ彦の天皇は、
御年。壹佰參拾漆歳。 御年一百三十七歳
ももちまりみそまりななつ、
御歳おとし百三十七歳、
御陵在
畝火山之北方
白檮尾上也。
御陵みはかは
畝火山の北の方
白檮かしの尾の上にあり。
御陵は
畝傍山の北の方の
白檮かしの尾おの上えにあります。
サヤギヌ
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