古事記 国之大祓~原文対訳

神の怒りで天皇死亡 古事記
中巻⑦
14代 仲哀天皇
神功皇后の神がかり
3 国之大祓
住吉三神
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)
爾驚懼而。  ここに驚き懼かしこみて、  そこで驚き恐懼きようくして
坐殯宮。 殯あらきの宮にませまつりて、 御大葬の宮殿にお遷し申し上げて、
更取
國之大奴佐而。
〈奴佐二字以音〉
更に
國の大幣おほぬさを取りて、
更にその國内から
幣帛へいはくを取つて、
種種求。    
生剥。 生剥いきはぎ、 生剥いけはぎ・
逆剥。 逆剥さかはぎ、 逆剥さかはぎ・
阿離。 阿離あはなち、 畦離あはなち・
溝埋。 溝埋みぞうみ、 溝埋みぞうめ・
屎戸。 屎戸くそへ、 屎戸くそへ・
上通下通婚。 上通下通婚おやこたはけ、 不倫の結婚の
馬婚。 馬婚うまたはけ、  
牛婚。 牛婚うしたはけ、  
鷄婚。 鷄婚とりたはけ、  
犬婚 犬婚いぬたはけ  
之罪類。 の罪の類を
種種くさぐさ求ぎて、
罪の類を求めて
爲國之大祓而。 國の大祓はらへして、 大祓おおばらえしてこれを清め、
亦建内宿禰
居於沙庭。
また建内の宿禰
沙庭さにはに居て、
またタケシウチの宿禰が
祭の庭にいて
請神之命。 神の命みことを請ひまつりき。 神の仰せを願いました。
神の怒りで天皇死亡 古事記
中巻⑦
14代 仲哀天皇
神功皇后の神がかり
3 国之大祓
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