古事記 顕宗天皇の宮と系譜~原文対訳

譲位 古事記
下巻⑧
23代 顕宗天皇
宮と系譜
置目老媼
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)
   伊弉本別
いざほわけの王の御子、
 イザホワケの天皇の御子、
  市の邊の忍齒の王の御子、 イチノベノオシハの王の御子の
袁祁之
石巣別命。
袁祁をけの
石巣別いはすわけの命、
ヲケノ
イハスワケの命(顯宗天皇)、
坐近飛鳥宮。 近つ飛鳥の宮にましまして、 河内かわちの國の
飛鳥あすかの宮においで遊ばされて、
治天下
捌歲也。
八歳やとせ
天の下治らしめしき。
八年
天下をお治めなさいました。
     
天皇。 この天皇、 この天皇は、

石木王之女。
難波王。
石木いはきの王の女
難波の王に娶ひしかども、
イハキの王の女の
ナニハの王と結婚しましたが、
无子也。 御子ましまさざりき。 御子みこはありませんでした。
譲位 古事記
下巻⑧
23代 顕宗天皇
宮と系譜
置目老媼