紫式部集7 西へ行く:原文対訳・逐語分析

6西の海を 紫式部集
第一部
若かりし頃

7西へ行く
8露深く
原文
(実践女子大本)
現代語訳
(渋谷栄一)
注釈
【渋谷栄一】
返し、  返歌、 【返し】-紫式部の返歌。
     
西へ行く 西へ行くあなたへの 【西へ行く月の便りに】-「月」は「西へ行く月」と「月(ごとの)便り」の掛詞。
月の便りに 手紙は毎月のように 「月」は相手の女性をさすと共に、月は東から西へ行くように。
たまづさの   【たまづさ】-「玉章」歌語。手紙。
かき絶えめやは けっして書き絶えることはしません、 【かき絶えめやは】-「かき」は「書き」と接頭語「かき」の掛詞。「やは」反語。
雲のかよひぢ 空の通路を通して