古事記 綏靖天皇 原文対訳

神武の系譜 古事記
中巻②八帝
 (欠史八代:2-9代)
2代 綏靖天皇
安寧天皇

目次
2代 綏靖天皇(すいぜい)
(葛城高岡宮)
后妃・皇子女
(衝田岡・つきだ岡)

 

綏靖天皇(すいぜい)

原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)

宮(葛城高岡宮)

     
神沼河耳命。  神沼河耳の命、  カムヌナカハミミの命
(綏靖天皇すいせいてんのう)、
坐葛城
高岡宮。
葛城かづらきの
高岡たかをかの宮にましまして、
大和の國の葛城かずらきの
高岡の宮においでになつて
治天下也。 天の下治しらしめしき。 天下をお治め遊ばされました。
     

后妃・皇子女

     
此天皇。 この天皇、 この天皇、
娶師木縣主之祖。 師木の縣主の祖、 シキの縣主あがたぬしの祖先の
河俣毘賣。 河俣かはまた毘賣に娶あひて、 カハマタ姫と結婚して
生御子。 生みませる御子、 お生みになつた御子は
師木津日子
玉手見命。
師木津日子玉手見
しきつひこたまでみの命
シキツ彦
タマデミの命
〈一柱〉 一柱。 お一方です。
     

陵(衝田岡・つきだ岡)

     
天皇
御年肆拾伍歳。
天皇、
御年四十五歳よそぢあまりいつつ、
天皇は
御年四十五歳、
御陵在
衝田岡也。
御陵は
衝田つきだの岡にあり。
御陵は
衝田つきだの岡にあります。
     

 

神武の系譜 古事記
中巻②八帝
 (欠史八代:2-9代)
2代 綏靖天皇
安寧天皇