古事記 履中天皇の系譜~原文対訳

仁徳天皇陵 古事記
下巻②
17代 履中天皇
宮と系譜
墨江中王の反乱
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)

伊波禮之若櫻宮

     
伊邪本和氣命。  子みこ
伊耶本和氣
いざほわけの王、
 御子の
イザホワケの王
(履中天皇)、

伊波禮之
若櫻宮。
伊波禮いはれの
若櫻わかざくらの宮に
ましまして、
大和のイハレの
若櫻わかざくらの宮に
おいでになつて、
治天下也。 天の下治らしめしき。 天下をお治めなさいました。
     

后妃・皇子女

     
此天皇。 この天皇、 この天皇、
娶葛城之
曾都毘古之子。
葦田宿禰之女。
名黑比賣命。
葛城かづらきの
曾都毘古そつびこの子、
葦田あしだの宿禰が女、
名は黒比賣くろひめの命に娶ひて、
葛城かずらきの
ソツ彦の子この
アシダの宿禰の女の
黒姫くろひめの命と結婚して
生御子。 生みませる御子、 お生うみになつた御子みこは、
市邊之
忍齒王。
市いちの邊べの
忍齒おしはの王、
市いちの邊べの
オシハの王・
次御馬王。 次に御馬みまの王、 ミマの王・
次妹青海郎女。
亦名
飯豐郎女。
次に妹青海あをみの郎女、
またの名は
飯豐いひとよの郎女
アヲミの郎女いらつめ、
又の名は
イヒトヨの郎女の
〈三柱〉 三柱。 お三方かたです。
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宮と系譜
墨江中王の反乱