枕草子13段 山は

今内裏の 枕草子
上巻上
13段
山は
市は

(旧)大系:13段
新大系:10段、新編全集:11段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず、混乱を招くので、三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:11段
 


 
 山は 小倉山。かせ山。三笠山。このくれ山。いりたちの山。わすれずの山。末の松山。

 かたさり山こそ、いかならむとをかしけれ。

 いつはた山。かへる山。のちせの山。

 あさくら山、よそに見るぞをかしき。

 おほひれ山もをかし。臨時の祭の舞人などのおもひ出でらるるなるべし。

 三輪の山をかし。

 たむけ山。まちかね山。たまさか山。みみなし山。