枕草子248段 細殿の遣戸を

雪高う降り 枕草子
下巻上
248段
細殿の遣戸
岡は

(旧)大系:248段
新大系:230段、新編全集:231段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず混乱を招くので、以後は最も索引性に優れ三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:ナシ
 


 
 細殿の遣戸をいととうおしあけたれば、御湯殿に馬道より下りて来る殿上人、なえたる直衣、指貫などの、いみじうほころびたれば、色々の衣どものこぼれ出でたるを押し入れなどして、北の陣ざまにあゆみ行くに、あきたる戸の前を過ぐとて、纓をひき越して顔にふたぎていぬるもをかし。
 
 

雪高う降り 枕草子
下巻上
248段
細殿の遣戸
岡は