枕草子311段 よろしき男を下衆女などのほめて

をかしと思ふ歌 枕草子
下巻下
311段
よろしき男
左右の衛門

(旧)大系:311段
新大系:291段、新編全集:291段
(以上全て三巻本系列本。しかし後二本の構成は2/3が一致せず混乱を招くので、以後は最も索引性に優れ三巻本理論の根本たる『(旧)大系』に準拠すべきと思う)
(旧)全集=能因本:291段
 


 
 よろしき男を下衆女などのほめて、「いみじうなつかしうおはします」などいへば、やがて思ひおとされぬべし。そしらるるはなかなかよし。下衆にほめらるるは、女だにいとわるし。また、ほむるままにいひそこなひつるものは。
 
 

をかしと思ふ歌 枕草子
下巻下
311段
よろしき男
左右の衛門