古事記~三貴子①誕生 原文対訳

禊祓② 古事記
上巻 第一部
イザナギとイザナミ
三貴子①誕生
三貴子②
原文 書き下し
(武田祐吉)
現代語訳
(武田祐吉)
於是
洗左御目時。
所成神名。
 ここに
左の御目を
洗ひたまふ時に
成りませる神の名は、
かくて
イザナギの命が
左の目を
お洗いになつた時に
御出現ごしゆつげんになつた神は
天照
大御神。
天照あまてらす
大御神おほみかみ。
天照あまてらす
大神おおみかみ、
     

洗右御目時。
所成神名。
次に
右の御目を
洗ひたまふ時に
成りませる神の名は、
右の目を
お洗いになつた時に
御出現になつた神は
月讀命。 月讀つくよみの命。 月讀つくよみの命、
     

洗御鼻時。
所成神名。
次に
御鼻を洗ひたまふ時に
成りませる神の名は、
鼻をお洗いになつた時に
御出現になつた神は
建速
須佐之男命。
〈須佐二字以音〉
建速
たけはや
須佐すさの男をの命。
タケハヤ
スサノヲの命でありました。
     
右件 右の件、  以上
八十禍津日神
以下。
八十禍津日
やそまがつびの神より下、
ヤソマガツヒの神から
速須佐之男命
以前。
速須佐はやすさの男をの命
より前、
ハヤスサノヲの命まで
十四柱神者。 十柱の神は、 十神は、
因滌
御身所
生者也。
御身を
滌ぎたまひしに因りて
生あれませる神なり。
おからだを
お洗いになつたので
あらわれた神樣です。
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