徒然草63段 後七日の阿闍梨:原文

延政門院 徒然草
第二部
63段
後七日
車の五緒

 
 後七日の阿闍梨、武者をあつむること、いつとかや盗人にあひにけるより、宿直人とて、かくことことしくなりにけり。
一年の相は、この修行の有様にこそ見ゆなれば、兵を用ゐむこと、おだやかならぬことなり。