奥の細道 室の八島:原文対照

草加 奥の細道
室の八島
日光


『おくのほそ道』
素龍清書原本 校訂
『新釈奥の細道』
   室の八島に詣す。 室の八島に詣す
     
  同行曾良がいはく、 同行曾良が云
  「この神は木の花咲耶姫の神と申して、 此神はこの花さくやひめの神と申て
  富士一体なり。 富士一躰なり
  無戸室に入りて焼き給ふ。 無戶室に入て燒給ふ
  誓ひの御中に、火々出見の尊生まれ給ひしより、 ちかひのみ中に火火出見の尊生れ給ひしより
  室の八島と申す。 室の八島と申す
  また煙をよみならはし侍るも、このいはれなり」。 又けふりをよみ習し侍るもこの謂也
     
  はた、このしろといふ魚を禁ず。 はたこのしろといふ魚を禁ず
  縁起の旨、世に伝ふことも侍りし。 緣記の旨世につたふ事も侍る一本るヲ入レタリなり
草加 奥の細道
室の八島
日光