原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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季氏 使閔子騫 爲費宰 |
季氏きし 閔子騫びんしけんをして 費ひの宰さいならしむ。 |
魯の大夫季氏が 閔子騫びんしけんを 費ひの代官に任用したいと思って、使者をやった。 |
閔子騫曰 | 閔子騫びんしけん曰く、 | すると、閔子騫は、その使者にいった。 |
善爲我辭焉 | 善く我わが為ために辞じせよ。 | 「どうか私に代ってよろしくお断り申しあげて下さい。 |
如有復我者 | 如もし我われを復ふたゝびする者有あらば、 | もし再び私をお召しになるようなことがあれば、 |
則吾必 在汶上矣 |
則すなはち 吾われは必かならず 汶ぶんの上ほとりに在あらん。 |
私はきっと 汶ぶん水のほとりに かくれるでございましょう。」 |
○ 当時季氏は権力をほしいままにしていたので、潔癖な閔子騫はこれに仕えるを欲しなかつたのである。