論語6-14 子曰 不有祝鮀之佞而有宋朝之美:原文対訳・解説

孟之反 論語
雍也第六
14
今之世
斯道
原文 書き下し
漢文叢書
現代語訳
下村湖人
要検討
子曰 子曰く、  先師がいわれた。
不有祝鮀之佞 祝鮀しゆくだの佞ねいあらずして、 「祝鮀ほど口がうまくて、
而有宋朝之美 宋朝そうてうの美びあらば、 宋朝そうちょうほどの美男子でないと、
難乎 難かたいかな 無事にはつとまらないらしい。
免於今之世矣 今の世よに免まぬかるゝこと。 何というなさけない時代だろう。」
孟之反 論語
雍也第六
14
今之世
斯道

下村湖人による注釈

 

祝鮀
衛の大夫。字は子魚、祝は官名。口舌を以て外交にあたることを得意としていた人物である。
宋朝
宋国の公子で、朝は名。美貌をもつてきこえていた。
衛の霊公の夫人南子は、その生国である宋から、彼を迎えて後宮の風俗をみだしたと伝えられている。