論語6-12 子游爲武城宰:原文対訳・解説

君子儒 論語
雍也第六
12
澹台滅明
孟之反
原文 書き下し
漢文叢書
現代語訳
下村湖人
要検討
子游爲武城宰 子游しいう武城ぶじやうの宰さいと為なる。  子游しゆうは武城ぶじょうの代官をつとめていたが、
子曰 子曰く、 ある時、先師が彼にたずねられた。
女得人焉耳乎 女なんぢ人ひとを得えたるか。 「部下にいい人物を見つけたかね。」
曰く、  子游がこたえた。
有澹臺滅明者 澹臺たんだい滅明めつめいなる者有り。 「澹臺滅明せんだいめつめいという人物がおります。
行不由徑 行くに径けいに由よらず。 この人間は、決して近道やぬけ道を歩きません。
非公事 公事こうじに非あらざれば、 また公用でなければ、
未嘗至於偃之室也 未いまだ嘗かつて偃えんの室しつに至いたらざるなり。 決して私の部屋にはいって来たことがございません。」
君子儒 論語
雍也第六
12
澹台滅明
孟之反

下村湖人による注釈

 

武城
魯の公室に属する土地の名。
澹台滅明
澹台は姓、滅明は名、字は子羽(しう)。あとで孔子の門人になつたらしい。子游よりは五六歳年長で、容貌の醜いので有名であつた。