論語6-10 冉求曰 非不說子之道:原文対訳・解説

賢哉回也 論語
雍也第六
10
力不足
君子儒
原文 書き下し
漢文叢書
現代語訳
下村湖人
要検討
冉求曰 冉求ぜんきう曰く、  冉求ぜんきゅうがいった。
非不說子之道 子しの道みちを説よろこばざるにあらず、 「先生のお説きになる道に心をひかれないのではありません。
力不足也 力ちから足たらざるなり。 ただ、何分にも私の力が足りませんので……」
子曰 子曰く、  すると、先師はいわれた。
    「力が足りないかどうかは、根こんかぎり努力して見たうえでなければ、わかるものではない。
力不足者 力ちから足たらざるものは、 ほんとうに力が足りなければ
中道而廢 中道ちうだうにして廃はいす、 中途でたおれるまでのことだ。
今女畫 今いま女なんぢは画かぎれり。 お前はたおれもしないうちから、自分の力に見きりをつけているようだが、それがいけない。」
賢哉回也 論語
雍也第六
10
力不足
君子儒