原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子路曰 | 子路しろ曰いはく、 | 子路がたずねた。 |
君子 尙勇乎 |
君子くんしは 勇ゆうを尙たふとぶか。 |
「君子は 勇をたっとぶものでございますか。」 |
子曰 | 子曰く、 | 先師がこたえられた。 |
君子 義以 爲上 |
君子くんしは 義ぎ以もつて 上かみと為す。 |
「君子にとって 何より大事なのは 義だ。 |
君子 有勇而 無義 |
君子くんし 勇ゆう有ありて 義ぎ無なければ、 |
上に立つ人に 勇があって 義がないと、 |
爲亂 | 乱らんを為なす、 | 反乱を起し、 |
小人 有勇而 無義 |
小人せうじん 勇ゆうありて 義無なければ、 |
下に居る人民に 勇があって 義がないと |
爲盜 | 盜たうを為なす。 | 盗みをする。」 |