原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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寢不尸 | 寝しんに尸しせず、 | 寝るのに、死人のような寝方はされない。 |
居不容 | 居きよに容ようせず。 | 家居に形式ばった容儀は作られない。 |
見齊衰者 | 斉衰者しさいしやを見みれば、 | 喪服の人にあわれると、 |
雖狎必變 | 狎なれたりと雖いへども必かならず変へんず。 | その人がどんなに心やすい人であっても、必ずつつしんだ顔になられる。 |
見冕者與瞽者 | 冕者べんしやと瞽者こしやとを見みれば、 | 衣冠をつけた人や、盲人にあわれると、 |
雖褻必以貌 | 褻なれたりと雖いへども必かならず貌かたちを以もつてす。 | あらたまった場所でなくても、必ず礼儀正しい態度になられる。 |
凶服者式之 | 凶服者きようふくしやには之これに式しよくし、 | 車上で喪服の人にあわれると、車の横木に手をかけて頭を下げられる。 |
式負版者 | 負版者ふばんしやに式しよくす、 | 国家の地図や戸籍を運搬する役人に対しても同様である。 |
有盛饌 | 盛饌せいせん有あれば、 | 手厚いもてなしを受けられる時には、 |
必變色而作 | 必かならず色いろを変へんじて作たつ。 | 心から思いがけもないという顔をして、立って礼をいわれる。 |
迅雷風烈 | 迅雷じんらい風烈ふうれつには | ひどい雷鳴や烈しい嵐の時には、 |
必變 | 必ず変へんず。 | 形を正して敬虔な態度になられる。 |