論語 郷党第十 :目次と概要

 

 本篇は、他の諸篇とちがつて、語録ではない。 孔子の風采・態度・日常の起居動作等を、門人の誰かが描写したものである。

 従つて、ここでは「先師」という訳語をさける。 なお特殊の場合をのぞき現在形に訳することにした。(以上、下村湖人

 

冒頭・キーワード
1 孔子於郷党恂恂如也
2 与下大夫言侃侃如也
3 君召使擯色勃如也
4 入公門鞠躬如也
5 執圭鞠躬如也
6 君子不以紺緅飾 紅紫不以爲褻
7 必有明衣布也
8 不厭精膾不厭細
9 不正不坐
10 郷人飲酒杖者出斯出矣
11 問人於他邦再拝而送之
~康子饋薬而受之
12 厩焚 子退朝 曰 傷人乎 不問馬
13 君賜食必正席先嘗之
~侍食於君君祭先飯
~疾君視之東首加朝服拖紳
~君命召不俟駕行矣
14  入太廟毎事問
15  朋友死無所帰
16 寝不尸居不容
~子見斉衰者雖狎必変
17 必正立執綏
18 色斯挙矣翔而後集 曰山梁雌雉

 

※改行した箇所は岩波文庫で独立した章立てにされる部分(そうして10-23まで分けられる)。

 しかし漢文叢書と國譯漢文大成、及び下村湖人という一昔前の章立ては一致して18章構成。