原文
|
書き下し
漢文叢書
|
現代語訳
下村湖人
要検討
|
子曰
|
子曰く、
|
先師がいわれた。
|
甚矣
吾衰也
|
甚はなはだしきかな
吾わが衰おとろへたるや、
|
「私もずいぶん老衰したものだ。
|
久矣
|
久ひさしきかな
|
このごろはさっぱり
|
吾不復
夢見周公
|
吾われ復また
夢ゆめに周公しうこうを見みず。
|
周公の夢も見なくなってしまった。」
|
下村湖人による注釈
-
周公
-
名は旦。周の文王の子で武王の弟。
-
武王をたすけて周朝の基礎をかため、武王の子成王の時代には、礼楽の制度をととのえた。
-
なお、魯の開祖でもあつたので、とりわけ孔子が尊崇していた人である。