原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子曰 | 子し曰く、 | 先師がいわれた。 |
直哉史魚 | 直ちよくなるかな史魚しぎよ、 | 「史魚しぎょは何という真直な人だろう。 |
邦有道如矢 | 邦くに道みち有あれば矢やの如ごとく、 | 国に道があっても矢のように真直であり、 |
邦無道如矢 | 邦くに道みち無なきも矢やの如ごとし。 | 国に道がなくても矢のように真直だ。」 |
またいわれた。 | ||
君子哉蘧伯玉 | 君子くんしなるかな蘧伯玉きよはくぎよく、 | 「蘧伯玉きょはくぎょくは何という見事な君子だろう。 |
邦有道 | 邦くに道みち有あれば、 | 国に道があれば |
則仕 | 則すなはち仕つかえ、 | 出でて仕え、 |
邦無道 | 邦くに道みち無なければ、 | 国に道がなければ |
則可卷而懷之 | 則すなはち卷まいて之を懷ふところにす可べし。 | ただちに才能を巻いて懐におさめる。」 |