原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子貢問 | 子貢しこう問とふ、 | 子貢がたずねた。 |
曰 | 曰いはく、 | |
有 一言而 可 以終身 行之者 乎 |
一言いちげんにして 以もつて終身しゆうしん 之これを行おこなふ 可べき者もの 有あり や。 |
「ただ一言で 生涯の 行為を 律すべき言葉が ございましょう か。」 |
子曰 | 子曰く、 | 先師がこたえられた。 |
其恕乎 | 其それ恕じよか、 | 「それは恕じょだろうかな。 |
己所不欲 | 己おのれの欲ほつせざる所ところは | 自分にされたくないことを |
勿施於人 | 人ひとに施ほどこすこと勿なかれ。 | 人に対して行わない、というのがそれだ。」 |
○ 孔子のこの有名な言葉は、二八〇章【12-2】の仲弓の問に対する答の中にも出ている。