原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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顏淵 問爲邦 |
顏淵がんゑん 邦くにを為をさむるを問とふ。 |
顔渕が 治国の道をたずねた。 |
子曰 | 子し曰く、 | 先師がいわれた。 |
行夏之時 | 夏かの時ときを行おこなひ、 | 「夏かの暦法を用い、 |
乘殷之輅 | 殷いんの輅ろに乗のり、 | 殷いんの輅くるまに乗り、 |
服周之冕 | 周しうの冕べんを服ふくし、 | 周の冕かんむりをかぶるがいい。 |
樂則韶舞 | 楽がくは則すなはち韶舞せうぶし、 | 舞楽は韶しょうがすぐれている。 |
放鄭聲 | 鄭聲ていせいを放はなち、 | 鄭の音楽を禁じ、 |
遠佞人 | 佞人ねいじんを遠とほざけよ。 | 佞人ねいじんを遠けることを忘れてはならない。 |
鄭聲淫 | 鄭聲ていせいは淫いんに、 | 鄭の音楽はみだらで、 |
佞人殆 | 佞人ねいじんは殆あやふし。 | 佞人は危険だからな。」 |