論語15-10 顔淵問為邦:原文対訳

原文 書き下し
漢文叢書
現代語訳
下村湖人
要検討
顏淵
問爲邦
顏淵がんゑん
邦くにを為をさむるを問とふ。
 顔渕が
治国の道をたずねた。
子曰 子し曰く、 先師がいわれた。
行夏之時 夏かの時ときを行おこなひ、 「夏かの暦法を用い、
乘殷之輅 殷いんの輅ろに乗のり、 殷いんの輅くるまに乗り、
服周之冕 周しうの冕べんを服ふくし、 周の冕かんむりをかぶるがいい。
樂則韶舞 楽がくは則すなはち韶舞せうぶし、 舞楽は韶しょうがすぐれている。
放鄭聲 鄭聲ていせいを放はなち、 鄭の音楽を禁じ、
遠佞人 佞人ねいじんを遠とほざけよ。 佞人ねいじんを遠けることを忘れてはならない。
鄭聲淫 鄭聲ていせいは淫いんに、 鄭の音楽はみだらで、
佞人殆 佞人ねいじんは殆あやふし。 佞人は危険だからな。」