論語2-3 子曰道之以政:原文対訳

三百一言 論語
為政第二
3
道之以徳
三十而立
原文 書き下し 現代語訳
下村湖人
子曰 子曰く、  先師がいわれた。
道之以政 之これを道みちびくに
政まつりごとを以もつてし、
「法律制度だけで民を導き、
齊之以刑 之これを斉ひとしくするに
刑けいを以てすれば、
刑罰だけで秩序を維持しようとすると、
民免而
無恥
民免まぬかれて
恥はづる無なし。
民はただそれらの法網をくぐることだけに心を用い、
幸にして免れさえすれば、それで少しも恥じるところがない。
    これに反して、
道之以德 之れを道みちびくに
徳とくを以てし、
徳を以て
民を導き、
齊之以禮 之れを斉しくするに
礼れいを以てすれば、
礼によって
秩序を保つようにすれば、
有恥且格 恥はづる有ありて
且かつ格ただす。
民は恥を知り、
自ら進んで善を行うようになるものである。」

 

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為政第二
3
道之以徳
三十而立