原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子曰 | 子曰く、 | 先師がいわれた。 |
篤信好學 | 篤あつく信しんじて学がくを好このみ、 | 「篤く信じて学問を愛せよ。 |
守死善道 | 死しを守まもりて道みちを善よくし、 | 生死をかけて道を育てよ。 |
危邦不入 | 危邦きはうに入らず、 | 乱れるきざしのある国には入らぬがよい。 |
亂邦不居 | 乱邦らんはうには居をらず。 | すでに乱れた国には止まらぬがよい。 |
天下有道則見 | 天下てんか道みち有れば則すなはち見あらはし、 | 天下に道が行われている時には、出でて働け。 |
無道則隱 | 道みち無ければ則すなはち隱かくす。 | 道がすたれている時には、退いて身を守れ。 |
邦有道 | 邦くに道みち有ありて、 | 国に道が行われていて、 |
貧且賤焉恥也 | 貧ひん且かつ賎せんなるは恥はぢなり。 | 貧賎であるのは恥だ。 |
邦無道 | 邦くに道みち無なくして、 | 国に道が行われないで、 |
富且貴焉恥也 | 富とみ且かつ貴たふときは恥はぢなり。 | 富貴であるのも恥だ。」 |