原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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公伯寮 愬 子路 於季孫 |
公伯寮こうはくれう 子路しろを 季孫きそんに 愬うつたふ。 |
公伯寮こうはくりょうが 子路のことを 季孫に ざん言した。 |
子服景伯 以吿 |
子服景伯しふくけいはく 以もつて告つぐ。 |
子服景伯しふくけいはくが 先師にその話をして、 |
曰 | 曰く、 | いった。 |
夫子固 有惑志 於公伯寮 |
夫子ふうし固もとより 公伯寮こうはくれうに 惑志わくし有あり、 |
「季孫はむろん 公伯寮の言にまどわされていますので、 心配でございます。 |
吾力 猶能 肆諸 市朝 |
吾わが力ちから 猶なほ能よく 諸これを市朝してうに 肆さらさん。 |
しかし、私の力で、 何とかして 子路の潔白を証明し、公伯寮の屍をさらして お目にかけますから、ご安心下さい。」 |
子曰 | 子曰く、 | すると先師はいわれた。 |
道之 將行也 與命也 |
道みちの 将まさに行おこなはれんとするや 命めいなり、 |
「道が 行われるのも天命です。 |
道之 將廢也 與命也 |
道みちの 将に廃すたれんとするや 命めいなり、 |
道が すたれるのも天命です。 |
公伯寮 其 如命何 |
公伯寮こうはくれう 其それ 命めいを何如いかにせん。 |
公伯寮 ごときに 天命が動かせるものでもありますまいから、 あまりご心配なさらない方がよいと思います。」 |