| 原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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或 問 子產 |
或あるひと 子産しさんを 問とふ、 |
ある人が 鄭の大夫子産の人物について たずねた。 |
| 子曰 | 子曰く、 | 先師がこたえられた。 |
| 惠人也 | 恵人けいじんなり。 | 「めぐみ深い人だ。」 |
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問 子西 |
子西しせいを 問とふ、 |
楚その大夫子西の人物について たずねた。 |
| 曰 | 曰く、 | 先師がこたえられた。 |
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彼哉 彼哉 |
彼かれをや 彼かれをや。 |
「あの人か、 あの人は。」 |
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問 管仲 |
管仲くわんちうを 問とふ、 |
斉の大夫管仲の人物について たずねた。 |
| 曰 | 曰く、 | 先師がこたえられた。 |
| 人也 | 人ひとや、 | 「人物だね。 |
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奪 伯氏 騈邑 三百 |
伯氏はくしの 騈邑べんいう 三百を 奪うばひ、 |
あの人は大夫伯氏はくしの罪をただして、 その領地であった駢邑へんゆう 三百里を 没収したが、 |
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飯 疏食 |
疏食そしを 飯くらひ、 |
当の伯氏は、その後やっとかゆを すするほどの困りかたであったにもかかわらず、 |
| 沒齒 | 歯よはひを沒ぼつするまで、 | 死ぬまで |
| 無怨言 | 怨言ゑんげん無し。 |
あの人に対して怨みごとをいわなかった というのだから、大したものだ。」 |