論語の篇数はすべてで二十であるが、その篇名は、いずれも首章の初句の二字もしくは三字をとり、それに「第一」、「第二」と数字をつけただけで、篇名そのものに特別の意味はない。しかし、各篇の内容には、それぞれ多少の特色があり、おぼろげながら、ある程度意識的に分類されているようである。
「学而第一」と題した本篇は、主として学問に志す者の先務とするところ、即ち身を修めることについての言葉を集録したもので、論語の中でも、古来最も重視され、親しまれて来た篇である(以上、下村湖人)。
章 | 冒頭・キーワード |
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1 | 子曰 学而時習之 不亦説乎(学習) |
2 | 有子曰 其為人也孝弟 而好犯上者鮮矣 |
3 | 子曰 巧言令色鮮矣仁 |
4 | 曾子曰 吾日三省吾身 |
5 | 子曰 道千乗之国 |
6 | 子曰 弟子入則孝 |
7 | 子夏曰 賢賢易色 |
8 | 子曰 君子不重則不威 |
9 | 曾子曰 慎終追遠 民徳帰厚矣 |
10 | 子禽 問於子貢曰~子貢曰~温良恭倹讓 |
11 | 子曰 父在観其志 父没観其行 |
12 | 有子曰 礼之用和為貴(和をもって貴しとなす) |
13 | 有子曰 信近於義 |
14 | 子曰 君子食無求飽 |
15 | 子貢問曰 貧而無諂 富而無驕(切磋琢磨) |
16 | 子曰 不患 人之不己知 患 己不知人也 |
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学而 第一 |
為政 第二 |
八佾 第三 |
里仁 第四 |
公冶長 第五 |
雍也 第六 |
述而 第七 |
泰伯 第八 |
子罕 第九 |
郷党 第十 |
先進 第十一 |
顔淵 第十二 |
子路 第十三 |
憲問 第十四 |
衛霊公 第十五 |
季氏 第十六 |
陽貨 第十七 |
微子 第十八 |
子張 第十九 |
堯曰 第二十 |