原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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孔子曰 | 孔子曰く、 | 先師がいわれた。 |
祿之 去公室 五世矣 |
禄ろくの 公室こうしつを去さること 五世、 |
「国庫の収入が 魯の公室をはなれてから 五代になる。 |
政 逮 於大夫 四世矣 |
政まつりごと 大夫たいふに 逮およぶこと 四世しせい、 |
政権が 大夫の手に 握られてから 四代になる。 |
故夫 三桓之 子孫 |
故ゆゑに夫かの 三桓さんくわんの 子孫しそん |
従って 三桓の 子孫が |
微矣 | 微びなり。 |
衰微して来た のも当然である。」 |
○ 本章は、前章に大夫が政権をにぎると五代とつづかぬといつたのをうけた言葉である。
○ 三桓=魯の権臣、孟孫・叔孫・季孫の三家。三家は桓公の子孫なる故「三桓」というのである。