論語13-9 子適衛冉有僕 子曰 庶矣哉:原文対訳

衞公子荊 論語
子路第十三
9
富之教之
三年有成
原文 書き下し
漢文叢書
現代語訳
下村湖人
要検討
子適衞 子し衞ゑいに適ゆく、  先師が衛に行かれた時、
冉有僕 冉有ぜんいう僕ぼくたり。 冉有がお供をして馬車を御していた。
子曰 子曰く、 先師はいわれた。
庶矣哉 庶しよなるかな。 「この国の人口は大したものだ。」
冉有曰 冉有曰く、  すると冉有がたずねた。
既庶矣 既すでに庶しよなり、 「これだけ人が集れば結構でございますが、
又何加焉 又また何なにをか加くはへん。 この上は、どういうことに力を注ぐべきでございましょう。」
曰く、  先師
富之 之これを富とまさん。 「経済生活をゆたかにしてやりたいね。」
曰く、  冉有
既富矣 既すでに富とめり。 「もし経済生活がゆたかになりましたら、
又何加焉 又また何なにをか加くはへん。 その次には?」
曰く、  先師
敎之 之これを教をしへん。 「文教を盛んにすることだ。」
衞公子荊 論語
子路第十三
9
富之教之
三年有成