原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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樊遲 問仁 |
樊遲はんち 仁じんを問とふ。 |
樊遅はんちが 仁についてたずねた。 |
子曰 | 子曰く、 | 先師がこたえられた。 |
居處 恭 |
居處きよしよ 恭きように、 |
「休息している時にもだらけた風をしない、 |
執事 敬 |
事ことを執とりて 敬けいに、 |
執務の時には仕事に魂をぶちこむ、 |
與人 忠 |
人ひとと 忠ちうなるは、 |
人と交っては誠実を旨とする。 |
雖之 夷狄 |
夷狄いてきに 之ゆくと雖いへども、 |
この三つのことを、時処の如何をとわず、たとえば 野蛮国に 行っても |
不可 棄 也 |
棄すつ 可べからざる なり。 |
忘れないようにするがいい。」 |