原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人+【独自】 要検討 |
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達巷黨人曰 | 達巷たつかう党人とうじん曰く、 | 達巷たつこうという村のある人がいった。 |
大哉孔子 | 大だいなるかな孔子こうし、 | 「孔先生はすばらしい先生だ。 |
博學而 無所成名 |
博学はくがくにして 名なを成なす所ところなし。 |
博学で何ごとにも通じてお出でなので、 これという特長が目立たず、 そのために、却って有名におなりになることがない。」 |
子聞之 | 子し之これを聞きき | 先師はこれを聞かれ、 |
謂門弟子曰 | 門弟子もんていしに謂いひて曰く、 | 門人たちにいわれた。 |
吾何執 | 吾われ何なにをか執とらん。 |
【私は何を専門にしようか】 ×さあ、何で有名になってやろう。 |
執御乎 | 御ぎよを執とらんか、 | 御ぎょにするかな、 |
執射乎 | 射しやを執とらんか、 | 射しゃにするかな。 |
吾 執御矣 |
吾われは 御ぎよを執とらん。 |
×やっぱり一番たやすい 御ぎょぐらいにしておこう。」 |
【※御射は御者に掛け、仕える専門、君子の世に貢献して私は大成しようという発言と解し、御者は簡単という趣旨ではない。独自説】