原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子夏曰 | 子夏しか曰く、 | 子夏がいった。 |
大德 不踰閑 |
大徳たいとく 閑のりを踰こえずんば、 |
「大徳が 軌道をはずれていなければ、 |
小德 出入 可也 |
小徳せうとくは 出入しゆつにふすとも 可かなり。 |
小徳は 多少の出入りがあっても、 さしてとがむべきではない。」 |
○ 大徳は五倫五常といつたような道徳の大本になるもの、小徳は坐作進退の如きものを指すであろう。
○ この言葉は、万事にひかえ目で細心な性格の子夏の言としてはめずらしい。次章における子夏と照らし合せると一層そういう感じがする。