原文 | 書き下し |
現代語訳 【独自】 |
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孔子 謂季氏 |
孔子 季氏を謂ふ。 |
孔子が 季氏(魯の大夫=有力者)について言った。 |
八佾舞 於庭 |
八佾はちいつして 庭に舞はす、 |
庭での 八佾はちいつの舞、 |
八はつ佾いつ 庭ていに舞ぶす (國譯漢文大成) |
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是 可忍也 孰 不可忍也 |
是れを 忍ぶ可んば、 孰いずれか 忍ぶ可からざらん。 |
これを 見過ごしていい(大丈夫)なら 何か 見過してだめな(大丈夫でない)ものがあるか。 |
※下村訳はシリアスな許せん調だがそうではなく、 距離を置いた嘆きで、詩歌要素を入れたと解する。 |
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△下村湖人訳 先師が 季氏きしを批評していわれた。 「季氏は前庭で 八佾はついつの舞を舞わせたが、 これが ゆるせたら、 世の中にゆるせないことは ないだろう。」 |